消費電力と時間から電気代を計算
ゲーミングPCにかけるお金は購入時だけではない。その後、ゲーミングPCを使用するための電気代がランニングコストとしてかかってくる。ではどれくらいの電気代がかかるのだろうか。
消費電力 x 時間 x 単価
電気代を計算するためには、消費電力、時間、単価の情報が必要になる。消費電力はゲーミングPCの電源ユニットや、どれくらい負荷をかけるかによって異なってくる。
時間はそのままの意味で毎日どれくらいの時間、ゲーミングPCを使うかがポイントになる。ゲームをしなかったとしても起動したままにしておくだけでも電力を消費する。
単価は1kWh当たりの料金だ。プランによって異なるが、ここでは東京電力従量電灯(第2段階)の単価である「25.91円」という数値を採用する。
300Wで毎日5時間使用した場合の電気代
例えば500W電源を搭載したゲーミングPCを使っていたとしても、常に500Wを使っているわけではない。搭載パーツによるがゲームをしていたとしても400Wくらいしか消費しない。ゲームをしなければ負荷が低くなるので、平均すると300W程度だろうか。
その状態で毎日5時間ゲーミングPCを使用したとしよう。この場合、1日にかかる電気代は38.9円、1ヶ月で1,166円となる。1時間あたり7.8円になるため、自分がどれくらいゲーミングPCを使っているかによって適宜電気代を計算して欲しい。
500Wで毎日5時間使用した場合の電気代
高性能CPU、高性能グラフィックボードを搭載したハイスペックPCの場合はもっと消費電力が高くなる。人によっては1000W電源ユニットを搭載している。ここでは平均して常時500W使うことにして計算してみる。
毎日5時間使ったとすると、1日にかかる電気代は64.8円、1ヶ月で1,943円かかる。1時間あたりの電気代は13.0円なので、もしも毎日8時間使った場合は1ヶ月に3,109円もかかる。当然だがゲーミングPCの使用時間によって電気代が大きく変わってくる。
電気代を節約するためには
電気代を安くしたいからといって電源ユニットの容量を少なくするのは意味がない。むしろ電源に高負荷がかかって、逆に電気代が高くなる。(電源は低負荷のほうが電源効率が良くなり、高負荷だと電源効率が悪くなる)
ゲーミングPC購入時に電気代のことを考えるなら電源ユニットを選ぶ際に、80PLUS認証のSILVERやGOLDに変更することがおすすめだ。80PLUS認証は上位になればなるほど電源効率が良くなり、同じように使っていても電気代を安くすることができる。
例えば初期構成で80PLUS STANDARDや80PLUS BRONZEの電源ユニットが搭載されているなら、SILVERやGOLDに変更するべきだ。電気代の節約だけでなく、静音や排熱にも影響してくるから意外と重要なポイントだ。
あとはゲーミングPCの電源を付けっぱなしにしないことが一番大切だろう。Windowsで一定時間使用しなかったら自動スリープになるように設定できる。電源を落とすよりもスリープのほうが電気代がかからない、なんて話もある。